「配偶者控除」とか「医療費控除」とかときどき聞く言葉だと思います。
みなさん興味があるのは
それが何なのか?というより
- 自分は控除を受けられるのか?
- 実際にいくら税金が安くなるのか?
ですよね。
今回は実際にいくら税金が安くなるのか?について書いていきます。
だいたいのイメージをつかんでもらうためにざっくり書いていくので参考程度に使ってください。
目次
税金の計算は(所得-所得控除)×税率
式を見てもらうと分かるように「×税率」となっています。なので「10万円の所得控除」という場合、10万円税金が安くなるわけではありません。
あなたの税率が5%の場合・・・10万円×5%=5千円
あなたの税率が10%の場合・・・10万円×10%=1万円
あなたの税率が20%の場合・・・10万円×20%=2万円
というように、あなたの税率が何%かによって、実際にいくら税金が安くなるのか変わります。
じゃー自分の税率は何%なの?
一度調べておくといいでしょう。
ブログでお伝えしたいのはやまやまですが、年収や家族構成によっても変わるので一概に「年収〇〇万円なら〇%!」と言えません。
(これがあるから説明が分かりづらくなってしまうんですよね・・・)
平均的なサラリーマンであれば所得税+住民税で15%~35%くらいです。
会社の経理の方や知り合いの税理士に聞くと教えてくれると思います。
- ここからは間をとって税率20%(所得税率10%+住民税率10%)として説明していきます。
- 所得税と住民税で若干控除額に違いがありますが、「住民税も所得税と同じ」というざっくりとした説明にさせてもらいます。
代表的な所得控除を例に実際いくらぐらい税金が安くなるか
配偶者控除
所得控除の額=38万円
実際にいくら税金が安くなるかというと
38万円の所得控除×20%=7万6千円税金が安くなる
社会保険料控除
所得控除の額=社会保険料の額
(例:給料から天引きされている社会保険や厚生年金、国民健康保険、国民年金など。扶養家族の分も合わせてOKです)
年間50万円社会保険を支払っている場合
50万円の所得控除×20%=10万円税金が安くなる
年末調整の際、会社から天引きされている分は会社が勝手に計算に入れてくれますが、家族の分の国民健康保険や国民年金を負担している場合は忘れずに会社に伝えましょう。
医療費控除
所得控除の額=支払った医療費-10万円※
年間の医療費が20万円だった場合
(20万円-10万円)の所得控除×20%=2万円税金が安くなる
「そんだけしか安くならんと?」とけっこう言われます。
入院やインプラントなど、医療費が大きくかかった年でないとそんなに税金は安くなりません。
※収入が低い人の場合、年間の医療費が10万円以下でもいくらか税金が安くなる場合があるので、領収書は保管しておきましょう。
生命保険料控除
所得控除の額=最大12万円(ややこしい計算式で所得控除の金額が計算されるので省略)
最大12万円の所得控除×20%=2万4千円税金が安くなる
保険の種類によっても控除額が変わるので、気になる方はご相談ください。
扶養控除
所得控除の額=最低38万円の(扶養家族の年齢によって変わる)
16才~18才の扶養家族・・・38万円の所得控除→7万6千円税金が安くなる
19才~22才の扶養家族・・・63万円の所得控除→12万6千円税金が安くなる
23才~69才の扶養家族・・・38万円の所得控除→7万6千円税金が安くなる
70才以上の扶養家族・・・48万円→9万6千円税金が安くなる
70才以上で同居の親・・・58万円→11万6千円税金が安くなる
控除の種類によってはかなり税金が安くなる
見て頂いたら分かるように配偶者控除や扶養控除、社会保険料控除はかなり税金が安くなります。
まだ僕が若かったころは、年末調整のときに書く紙(扶養控除等申告書)の重要性を理解していませんでした。
「控除額と実際にいくら税金が安くなるのか」をなんとなくイメージして、年末調整の際にきちんと会社に伝えるようにするといいでしょう。