ふるさと納税について。2000円で特産物をもらおう♪

今日はふるさと納税について書いていきます。

「毎年してるよー」

という人も多いと思います。
でも僕が確定申告の相談員をしていたとき、件数はそれほど多くありませんでした。

「生活が苦しい」とできないかもしれませんが、それ以外の方でふるさと納税をしていない方は

  • よく分からないからしていない
  • 面倒くさいからしていない
  • なんとなくしたくない

という感じではないでしょうか。
今回は、そんな方々に向けて書いていきたいと思います。

ふるさと納税のイメージ

サラリーマンの場合、こんな感じで給料50万円から所得税3万円と住民税6万円が天引きされて、手取として41万円をもらっています。

ふるさと納税をすると

2017年にふるさと納税をすると、2018年に給料から天引きされる住民税が減ります。

図で見てみると

手取41万円から、ふるさと納税として好きな市区町村(今回は妻の地元波佐見町)に5万円を払います。
すると、波佐見町からお礼として特産物が送られてきます。

 

翌年、給料から天引きされる住民税が減り、手取が増えます。

  • 翌年払うべき住民税の前払い

2017年の間に、2018年に払うべき住民税を先に払う(前払いする)というイメージです。

  • 払った先の市区町村からお礼に特産物がもらえる

住民税は本来、住んでいる市区町村(妻の場合は福岡市)に払うのですが、ふるさと納税の制度を使うと、好きな市区町村(今回の例では波佐見町)に払うことができます。
つまり、2018年に福岡市に払うべき住民税を2017年に波佐見町に払うことができるというイメージです。

ちなみに

  • ふるさと納税は節税ではない

ふるさと納税は「住民税の前払い」なので、節税ではありません。
翌年支払う(給料から天引きされる)住民税は安くなりますが、今年ふるさと納税という形で住民税を払っているので、税金自体が安くなるわけではありません。

  • ふるさと納税は「寄付金控除」という制度を使って行われています

本来、住んでいる地域に支払うべき住民税を好きな自治体に支払うにあたって、「寄付金控除」という制度が使われています。
そのため、ふるさと納税で調べると「寄付」という言葉がたくさん出てきますし、ふるさと納税をすると「寄付金受領書」というものが送られてきます。
「寄付したつもりはないんやけど」という方。後ほど説明する手続を行うことで、寄付ではなく税金の前払いとして処理されますので、安心してください。

妻misato
なんとなく分かったばってん、そがんうまい話があるもんね!デメリットやら注意点は無かとね?!
税理士
5万円をふるさと納税をしても、翌年少なくなる住民税は4.8万円なので、2千円だけ負担が出ます。
ただ、だいたい何かしらふるさと納税に対するお礼がもらえるので、実際は得することが多いんです。
(もらえるお礼はふるさと納税をする市区町村によって様々です)
それとひとつ注意点があります。
一定の金額を超えると、負担額が2千円を超えてしまいます。

ふるさと納税はいくらまでできる?

ふるさと納税は翌年払うべき住民税を前払いすることで、実質負担2千円で特産物などがもらえます。

ふるさと納税する金額が高いほど、良いものがもらえます。
じゃー「お金に余裕のある範囲内で全力でふるさと納税をすると得をするのか」というと、そうではありません。

社長
兵庫県の多可町は100万円以上の寄付で「たかテレビニュースキャスターになれる券」がもらえるげな!!よっしゃ100万円ふるさと納税してニュースキャスターになるばい!!
税理士
社長!社長の今年の給料は年間600万円です。そこから計算すると、実質負担2千円でできるふるさと納税は約12万円までです。超えた分は、税金の前払いではなく単純に手出しなってしまいます。

いくらくらいまで実質負担2千円でいけるのか

給料や扶養家族の人数によっても変わるので、こちらでシミュレーションしてみましょう。

例えばこんな感じ

年収500万円で独身の場合、目安は61,000円。
年収700万円で夫婦と子供がいる場合、目安は77,000円
年収300万円の年金収入の人の場合、目安は19,000円

3万円のふるさと納税でもらえる特産物ってどんなのがある?

同じ「ふるさとチョイス」というサイトの左側に、条件を指定して検索できるところがあります。
「寄付金額からチョイス→20,001円~30,000円」「お礼の品でチョイス→牛肉」で絞り込んで、金額が高い順に並べると・・・

社長
肉~♡肉~♡

クレジットカード払いでさらにお得に

クレジットカードでふるさと納税をすると、ポイントもついてさらにお得。
全ての市区町村で利用できるわけではないのですが

こんな感じで、「クレジット可」というところも多数あります。

でも「確定申告面倒やし」という方。確定申告をしなくてもふるさと納税できます

ふるさと納税は「寄付金控除」という制度を使って行われるため、通常は確定申告の手続きをしないと、「税金の前払い」という形で処理されません。
確定申告をしなかったら、「寄付して終わり。翌年の住民税は変わらない」となります。

しかし、ワンストップ特例という制度を使うと、寄付した自治体に書類を一枚送るだけで確定申告の手続きをせずに、きちんと「税金の前払い」という形でふるさと納税をすることができます。

通常のふるさと納税の流れは

ワンストップ特例を利用すると

ふるさと納税をした市区町村から住んでいる市区町村へ連絡が行き、確定申告をしなくてもきちんと「税金の前払い」という形でふるさと納税ができます。

人気の特産品は品切れもあるのでお早めに

いかがでしたでしょうか。
ふるさと納税は「言葉はよく聞くけどよく分からない。だからしない」という方もけっこういるんじゃないでしょうか。

人気の特産品は品切れになって受付終了になることもあるので、やってみようという方はお早めに(^^)