MFクラウドから弥生会計へエクスポートする際、「不正な行が存在するため、インポートできません。」というエラーが出る場合の対処法。

MFクラウドから弥生会計へデータを移行させる際、こんなエラーが出た経験はありませんか?

MFクラウドからデータを取り出すことをエクスポート、弥生会計へデータを取り込むことをインポートといいます。

何らかのエラーが発生して、弥生会計でデータの取り込みができない状態です。

エラーの原因を見つける

デスクトップに作成された「弥生会計インポートエラー.txt」を確認

デスクトップに作られた「弥生会計インポートエラー.txt」を開きます。
分けわからない文字がたくさんあって見る気がおきませんが、頑張って見てみましょう。

弥生会計インポートエラー.txt

気づきますか?

「2、3、4、5、6、8、9、11、12・・・行目」
ということは「1、7、10行目はエラーではない」

「1、7、10行目は取り込み可能。おかしいのはそれ以外」ということが分かります。

では、なぜ「2、3、4、5、6、8、9、11、12・・・行目」がインポートできなかったのか、MFクラウドに戻って調べましょう。

MFクラウドでエクスポートしたデータの内容を確認

MFクラウド

虫眼鏡マークをクリックすると、どういうデータが作成されていたか見ることができます。

1、7行目とそれ以外の違いは・・・

あきらかに左から2番目の緑で囲ったところが変です。

これが何を意味するかというと

弥生会計でいう「伝票No」
MFクラウドでいう「取引No」
1行目と7行目以外は桁が多すぎて、エラーが発生していました。
ここを修正してあげればインポートできるようになります。

経験上、取引Noがおかしくなるケースは、外部のアプリで入力してMFクラウドにインポートする際に多くみられます。

MFクラウドのデータを訂正してもう一度エクスポート

MFクラウドで取引Noを一括して振り直します。

取引Noを振り直すことで変な桁数になっていた取引Noが
「1、20151584、20151585、20151586、・・・」きれいに並びます。
「1、2、3、・・・」

取引Noを振り直し

会計帳簿→帳簿管理→取引No.の振り直し

実行を押すと、取引Noがきれいに振り分けられます。

「一度振り直すと元には戻せません」と注意書きが出ますが、再度振り直すことはおそらくないでしょう。
念のためバックアップをとっておくといいかもしれません。

では、再度弥生会計へエクスポートするデータを作っていきます。

エクスポート手順

作ったデータを確認

「20151584、20151585」など、変な数字になっていた取引Noが、きれいに順番通りに並びました。

あとはこのファイルをダウンロードして弥生会計にインポートするだけです。

インポート・エクスポートは便利だけどちょっと難しいところも

現金取引など、「自動化できないものをどう入力するか」という点が、クラウド会計を便利に使うためのポイントの一つです。
「インポート・エクスポート」をうまく使うことで効率的に入力できる場合があります。

ちょっと難しいところもありますが、使えるとひとつ壁を越えられるので、ぜひ覚えていきましょう。